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再生医療
純心美容外科院長 加藤 純

 近年、一般医療において再生医療への期待が高まり研究が進められておりますが、この流れに便乗した美容外科の再生医療には十分にお気をつけください。単なる客寄せとしての宣伝ですが、実際の治療は大変危険であり、取り返しがつかないことになってしまう可能性があるということをご理解ください。

例1) PRP(多血小板血漿)注入治療

  自分の血液を採血し、遠心分離により取り出される上澄み(血小板など)を体内に戻すことで、コラーゲンを増殖させたり、コラーゲンそのものの再生力を期待することで、しわ治療などに活かすと宣伝広告されておりますが...

Point

・この治療は1つの部位(例えば ほうれい線など)を治療するのに、2週間ごとに連続して3回注入する必要があり、しかも1回の通院で20〜30万円かかります。そしてそれらを3回行なうわけですから、ということは、

 

 1つの部位を治療するのに単純計算で60〜90万円の治療費がかかってしまうのです。しかしながら、当院で行なっているヒアルロン酸注入法を用いて、ほうれい線の治療を行いますと初回45000円(税込み)の治療費でご満足いただけるのです。


PRP(多血小板血漿)注入治療は、治療効果がでるまでに2〜3ヶ月かかるうえ、時間の経過とともに吸収されてしまいます。

 先ほどと同様の例で、ヒアルロン酸を用いてほうれい線(鼻唇溝)治療を行いますと、合併症もなく注入直後から治療効果を実感していただくことができます。


・ご自身の血液を採血して利用するとはいえ、取り扱い時に外気に触れることで感染症をおこすリスクが伴います。


 以上の点から

高額な治療費、治療効果は不安定、副作用などのリスクを伴う

 と言えるでしょう。

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例2) 脂肪幹細胞注入による豊胸手術

 ご自身の気になられている部位の脂肪を吸引し、その脂肪を活かして胸のサイズアップを図る手術です。さらに脂肪細胞の中から幹細胞のみを取り出し注入することで、今までの脂肪注入よりは定着率があがると宣伝広告されておりますが...

Point

 ・脂肪再生医療などと謳われておりますが、何十年も昔に行われていた脂肪注入による豊胸手術と内容は全く同一のもので、単なる脂肪注入では患者さまを集客できなくなったクリニックが、脂肪"幹細胞"注入という、いかにも最先端医療であるかのように宣伝広告し、集客しているだけなのです。そもそも脂肪注入による豊胸手術は、脂肪の大半が吸収されたり、巨大なしこりを形成したりするなどの合併症を起こす可能性が高いことで、今では禁止されている手術なのです(今でも行っているクリニックもあるようですが)。


 ・胸をサイズアップさせるに十分な脂肪を吸引し注入に足るだけの量を確保することさえ困難なのに、取り出した脂肪細胞から幹細胞のみをさらに取り出すことは現実的に無理です。


 ・自分自身の脂肪細胞を用いるとはいえ、脂肪吸引を行ったあとに、注入する脂肪細胞を濾過する際に外気にふれてしまうので感染症を誘発する可能性があります。


 ・仮に脂肪および幹細胞を乳房に注入できたとしても、均一に定着する可能性は非常に低く、左右の乳房が非対称となったり、乳房そのものの変形をきたす。


 以上の点から、

 実は時代遅れの手術、高額な手術費、合併症や感染などのリスクが高い

 と言えるでしょう。

 やはり、安全な豊胸手術は"適切な"バッグ(人工乳腺)を用いた豊胸手術だけなのです。

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