加藤院長: 2010年3月アーカイブ
3月に入り、当院では繁忙期を迎えております。
1年間の中でも特に忙しい時期であると同時に、充実した診療の日々を送っております。
今回は、以前からの二重手術に関するブログの続きと致しまして、『二重手術の合併症』に関して書かせて頂きたいと存じます。
埋没法の合併症としましては、主に重瞼ラインの消失、重瞼ラインが薄くなった、シスト(糸の影響によるしこり)、左右差、異常皺襞(いじょうすうへき:ラインが何本も入ってしまう)、希望のラインと違うので元に戻したい、あるいは幅を変えたい等が挙げられます。前述の如く術者は手術の適応を踏まえて手術を施行しないと、容易にラインは消失したり、薄くなったりします。又、結紮(けっさつ:糸を結ぶ事)した糸の断端が皮膚を刺激した結果、シストが発生すると考えられるので、断端の残糸を短くし、結紮部を皮下に充分に埋没させる必要があります。
又、左右差で元に戻したい、希望のラインと違うので元に戻したい、あるいは幅を変えたい等の訴えに関しましては、埋没法は術後2ヶ月位の間に皮下で癒着が起こると考えられるので、術後1ヶ月位して落ち着いた状態で1度診察を行い、場合によってはその後1ヶ月以内に適切な再手術を行う事が必要です。
又、当院では埋没法を前述の如く皮膚瞼板固定で行っておりますが、経験上、当院の手術方法では角膜損傷の可能性は極めて少ない事を付け加えておきます。
又、部分切開法及び全切開法もシストを除いては埋没法とほぼ同様の合併症が起こりえますが、特有な合併症として、異常皺襞が挙げられます。これは、不用意な剥離及び切除という操作での不必要な皮下での癒着が原因と考えられます。又、重要な事は術前に患者様の御希望をしっかり聞き、しっかり診察し、また、術者も適応及び不適応を踏まえて、適切な手術を行う事です。
そうすれば、ほとんどの合併症は回避できると考えております。なお、部分切開法及び全切開法において、重瞼ラインの瘢痕形成や血腫といった合併症は一例も経験しておりません。
つづく・・・
【下記のホームページの内容もご参照下さい】
・パソコンでご覧の方はこちらをご覧ください
・携帯でご覧の方はこちらをご覧ください