白人及び白人タイプ(この場合東洋人でも白人の様なタイプという意味)と典型的な東洋人の上眼瞼を比較した場合、前者の上眼瞼は瞼板前脂肪組織が後者の上眼瞼に比べ極度に少なく、開瞼時には皮膚及び、そのすぐ下層の眼輪筋は瞼板の動きに連動する事になり、従いまして、重瞼線が瞼縁のかなり上方にできることになります。
一方、典型的な東洋人の眼瞼は皮下脂肪、中間結合組織、眼窩脂肪、瞼板前脂肪組織の全てが厚い事が多く、特に眼窩脂肪も開瞼時には、瞼板の上縁よりもかなり下がっております。従いまして、開眼時に瞼板の上にある皮膚は瞼板の挙上に必ずしもそのまま連動する事なく、いわゆる一重瞼の状態で開瞼することになります。
又、前者と後者を骨格や立体的構造の違いによる上眼瞼の可動域という違う角度から比較した場合、これもまた大きく違う事が考えられます。
前者の場合、眼瞼組織の殆どが眼窩内に存在し、眼瞼は挙筋の収縮によって容易に眼窩内に引き込まれ、開瞼に際して、前頭筋の助けを殆ど必要としません。つまり可動域が大きいのです。
一方、後者の場合は眼瞼組織の大半が眼窩外に存在し、開瞼時もその大部分が眼窩外に取り残され上眼瞼遊離絶縁より垂れ下がるので、前頭筋の助けを借りて視野を広げる必要があります。すなわち、可動域が小さいのです。
以上の基礎知識は重瞼術を行う上で大変重要であると考えます。
次に、手術方法についてお話させて頂きます。
当院では、重瞼術を、埋没法、部分切開法、全切開法で行っております。
埋没法の手術適応は、ブジーなどで簡単に重瞼ができるタイプの人。
部分切開法の適応は、ブジーなどで簡単に重瞼できない人でたるみや厚みが少ない人や埋没法で戻った人でたるみや厚みが少ない人。
全切開法の適応は、上眼瞼の厚みのあるタイプの人やくぼみのあるタイプの人、また、たるみが多く切除が必要なタイプの人などです。
つづく・・・
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